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4m×4mの四阿(あずまや)は道路沿いの集客施設の敷地中央に建つ。
敷地外から特徴ある屋根の形状が興味を惹き来訪の機会を得る。
四阿は45度回転させることで、予測可能なグリッドとは別の状況を作り
敷地全体にシークエンスや回遊性を生みだしている。
四阿が敷地外の道路や隣地が見えないよう目隠しを兼ねことで
奥行きを生み、手狭な敷地を広く感じさせる役目を果たしている。

機能的には、来訪する人を受け、案内をする情報センターとして、
イベント時には全体の中央でセンターハウスとしての役割を持つ。

屋根は水平な梁を3段用意し、2段目だけ回転させて捻っている。
捻った梁に垂木を馴染ませながら取り付けることで
HPシェルの構造としている。
建築そのものが敷地中央で配置的に45度降ると同時に
屋根が捻っていることで、敷地の中で柔らかくダンスしているように
来訪者を「どうぞこちらへ」と誘うデザインとなる。

出雲の木造の技術力は高く、曲線に組んでいく垂木を
むしろ楽しむように組み立てていった。彼らには感謝している。